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1.「先端量子医療センター(仮)」構想について

量子医療推進機構では、量子科学技術を活用した新しい治療法や創薬の研究開発を推進するため『量子医療推進拠点整備構想』の推進に取り組んでいます。

この構想の実現性を探るため、構想の拠点である「先端量子医療センター(仮称)」について、2021年6月検討委員会を設置し、議論を行ってきました。この結果を踏まえて、『量子医療推進拠点整備構想』を2022年1月に策定したところです。 引き続き、本機構では、構想推進に向けた検討会、量子医療研究会の開催を行っていく予定です。
※『量子医療推進拠点整備構想』はこちらからご覧いただけます。

【先端量子医療センター(仮称)検討委員会のまとめ】

〇BNCT治療施設について

  • BNCTについては、一定の難治性がんに対して極めて有効であり、また、今後、その治療対象等の拡大も期待できる素晴らしい治療方法である。
  • そのため、九州地方及び中国西部・四国地方をカバーする公益的な広域治療施設として、九州北部地域に整備されることが望まれる。
  • その場合の設置場所について、交通体系の状況や患者の利便性等を考えると、サガハイマットと同様、鳥栖地域は候補地として十分。
  • ただし、治療施設としての運営を考えると、その整備については、今後の治療対象の拡大等の動向を十分に考慮しながら、慎重に検討を進める必要がある。

※BNCT(Boron Neutron Capture Therapy):がん細胞・組織に集積するホウ素化合物を利用し、中性子を照射することによりがん細胞をピンポイントで破壊する最先端の放射線がん治療法。

〇新規ホウ素製剤の開発研究の推進

  • 別途、量子医療推進機構において、推進のための検討会を立ち上げて対応する。

〇核医学療法について

  • 別途、量子医療推進機構が開催する「量子医療研究会」で知見等を深める。

委員会メンバー 五十音順

 阿部 竜也佐賀大学医学部脳神経外科学講座教授
【委員長】石神 康生九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野教授
 工藤  崇長崎大学原爆後障害医療研究所教授
 坂本  満産業技術総合研究所九州センター 上席イノベーションコーディネータ
 中川原 章日本量子医科学会副理事長
 益谷 美都子長崎大学大学院医歯薬総合研究科 分子標的医学研究センター長
 宮武 伸一大阪医科薬科大学関西BNCT共同医療センター特務教授

2.量子科学技術イノベーションセンター(仮称)について

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